下痢の原因は様々ですが、子供が下痢をしている場合の食事も、基本的には大人と同じです。
子供が下痢の時の食事
ただし、大人と違うところは「自分自身でコントロールできない」ということ。下痢の時は食事を控えめにするべきですが、子供はおいしければたくさん食べてしまいます。特に幼児には注意が必要です。
大抵下痢の時には食欲がないものですが、子供は大人よりも食欲が旺盛で回復が早い分、勢いで食べてしまうこともあります。
食べ過ぎて腸を刺激すれば、また下痢を繰り返してしまう可能性があるので、いつもより質と量を配慮してあげてください。
下痢 ただし、食事の質については次のことを守るようにしつつ、「食べられるものを食べる」ということでも大丈夫です。食欲がない場合が殆どですので、食べたがるものを食べさせてあげてください。
しかし、食べたがるものをと言っても、油もの(ジャンクフードなど)、パンやお菓子類は避けてください。消化の良いものをあげましょう。
🔷下痢便の状況に合わせて食事を変える。
水っぽい食事のときにはとても消化がよく、かつ食べ物からも水分を補給できる水分が多いものを食べます(おかゆやスープなど)。少し柔らかい程度の便であれば、柔らかい食べ物を、というように考えてみてください。
一般に下痢の食事療法は最初はきちんとやり、早く回復させ、よくなればふだんの食事にもどすのがよいと思われます。最初の食事療法が悪いとだらだらと下痢が続き、その治療は案外むつかしいものです。
下痢の時には牛乳は避ける
腸の乳糖分解機能が低下している場合があるので、しばらく避けておきましょう。乳糖は牛乳の他ヨーグルトにも含まれますが、ヨーグルトは乳糖が分解されて少なくなっています。
ミルクを飲んでいる赤ちゃんは、いつもより薄めて飲ませてあげてください。(医師により、乳糖を含まない飲み物を飲むよう指示される場合もあります。量なども医師の診断に従って飲ませるようにしてください。)
母乳はいろいろな理由からそのまま続けるのが原則です。離乳食は乳製品以外なら積極的に食べさせることができます。
🔷下痢が続く際には少しずつ水分を摂る
脱水を避けるため、腸を刺激しないよう、少量の水分を何度にも分けて飲みます。コーラやコーヒーなどのカフェインを含むものはやめましょう。外国では「糖分と水分が一度に摂れるから」ということで、下痢の時にコーラを勧める場合もあるそうですが、あまりお勧めはできません。
下痢より注意してあげたいのは食事の量です。食べすぎに注意しながら、便の様子を見て食事をあげてください。お腹が空いているのに我慢させるのはかわいそうと思うかもしれませんが、あくまでも回復を早めるための手段です。
回復が遅くなってしまうほうがかわいそうですね。下痢 食べた後すぐにトイレに駆け込むようであれば、やはりもう少し食事を控えるべきですし、食べても特に問題がなさそうであれば、徐々に量も増やしてかまわないでしょう。
ウイルスが原因の嘔吐下痢症などは、体内からウイルスを排出してしまうためにも下痢止めなどは使わない場合が多くなっています。
食中毒の場合も同じです。医師の判断によりますが、市販薬やご自宅にある薬で対処しなければならない場合には「整腸剤」を使うようにしましょう。
慢性的な下痢の場合は、腸の調子を整えるサプリメントなども有効です。子供が服用しても問題ないか確認するようにしましょう。